人間は、たとえ労働や運動をしない人でも生命維持に体力を使っているので、1日あたり1100kcalくらいは摂取しなければならないと聞いている。育ち盛りの人や体をたくさん使う若い世代は、おそらく2400kcalくらいは問題ないのだろうと推測するが、ある程度の年齢になってしかもスポーツをする習慣がないような人間は、1600kcalくらいでいいのかなと、思っている。
食欲とカロリーと体調について、漠然と思うこと。
たんに体重を落としたいだけならば、摂取カロリーを減らして適度な運動をする以外に方法はない。体重を落とすのに便利な魔法の食品や飲料は存在しない。その上でさらに栄養や体力を考えるなら、食べる内容(たとえば朝食や昼食をしっかり摂取したり、果物は昼間に食べておくなど)やバランスにも気をつけていくことが必要だ。
実は4月の下旬に、思うところあってしばらく夕食を抜いた。1日の摂取カロリーが全体としては下がるわけで、体重はすぐさま1kgくらい減ったが、それ以上のことは起こらなかった。むしろわたしにとって大事だったのは、この何ヶ月か気になっていた「時間だから食べている感覚」、言葉を換えれば「とても食べたいとか、何を食べたいという強い欲求が過去のものになっているのではという疑念」について考える機会となったことが楽しかった。
おそらく7〜8日間、連れや義母が夕食を食べているあいだ、ただそこにいてスマホを見たり、食器を片づけたりして時間をつぶし、片付けが終われば自室でぼーっとすごす日々だったと思う。その間、夜の11時くらいに「腹減った〜」と、軽い空腹感をいだいたのみだ。そういうときは、量を摂りすぎないように水分とナッツ(塩分なし)を食べて終わりにした。
漠然とだが、わたしはやはり、夕食に関しては空腹ではなく時間だからとか団欒だからとか、そういった理由で食べていたのだと、その思いを強くした。だがそれを実感して以降も、自分の頭の中で「少しだけを食べることはできない、食べるなら通常量、食べないならとことん食べない」と、約1週間と決めてはじめたことだったので、やり通してみた。
家族は初日からわたしの行動を嫌がった。わたしが気持ちをどこか病んでしまったと思ったのかもしれない。拒食症になるのなんか簡単だ、病気になってしまうかもしれない(心が)と、心配した。だが思いつきとなりゆきとはいえ、わたしの決意は固かった。
終了後の2〜3日はあまり夕食に復帰できなかったのだが、日数をかけているうち、また夜も違和感なく食べられるようになった。お腹が空いていると感じることも増えてきた。自分の胃や体が何を求めているか、どうしたいのか、一度くらいこうして荒療治をしてみると、わかるかもしれないとは、思う。
朝と昼はそのままで夕食を減らすか抜くだけで、体が軽くなったように感じるのは事実だと、いまでも思う。これから毎月、1週間くらいを目安に、晩はカップスープだけにしてみるとか、バランス栄養食1本のみにするとか、そういったことを、考えてみてもいいかもしれない。
不思議なことに、食べ物や甘い物の話題をブログに頻繁に書いているわたしではあっても、夕食を抜いて食べ物について考えている期間中、間食のことまで頭がまわらなかった。自分の計画では、夕食を完全に抜くか抜かないかのみが決定事項で、ほかに間食を食べないとか、何か行動や食品に制限を設けるつもりはなかったのだが、結果として間食が減った。食べ物や食生活に、まじめに向き合おうとしている期間ならではだ。
次回は、5月下旬に、また予定している。