昨日、近所の歯科医に出かけた。実に4年ぶり。前回はゴールデンウィークがはじまってすぐ、歯の詰め物がとれてしまい、ゴールデンウィークでやっている歯医者が近所にないかと検索したら、できてまもないこぎれいな歯科医院が見つかったのだった。そのときは、ほかの治療も兼ねて、だいたい10回くらい通っただろうか。終了になったのはも7月も下旬、義母が東京に出てきてからだったと思う。
なぜ予約をとろうと思ったかというと、記憶にないくらい大昔(おそらく20年以上前?)に、数万円の金額で入れた差し歯(しかも前歯)の、根元が痛い。食事の食べはじめのときに感じて、一度それを気にしてしまうと、もうとまらない。食事が終了するといつのまにか気にしなくなるのだが、これがまた、つらい。
一昨日の晩から気になって、翌日の朝食で耐えられなくなり、昼に電話をすると午後の診察にしてもらえた。
最初に応対してくれた女性(制服の違いはよくわからないが、医師ではなく助手の方?)に事情を説明するときに軽く指をあてて「ここ」と伝えたが、ぱっと見て異常はないということなのか、「薬を飲むほどの痛みではないですね〜?」と確認された。うなずくと、医師にそれを伝えに行く声。医師も(小声なのでだいたいは想像だが)触って確認してみて念のためレントゲンを撮り直してみようとう、のんびりした返事だった。
前歯の部分に紙を当てられ「噛んでください、ぎゅぎゅっと噛んでください、次は歯ぎしりみたいに」と言われるとおりにやってみた。そのあとレントゲン。それもすぐ終了し、結論は「根元に病気があるようでしたらレントゲンでわかりますので、歯が当たりやすくなっているのだと思います。差し歯の裏の金属部分を削ってなめらかにし、口内のお掃除を半分して(残りは来週で)、いったん今日は終了です」。あ、そ、それだけ? けっこう痛いのに? へ〜?
半信半疑で帰宅し、夕食も「けっこう痛いような気がするけれど、気のせいってことで」と耐えてみた。
今朝になり、起床時に気づいたことがあった。
口の中の、右半分が、痛い。まるで思いっきり歯ぎしりをしていたかのように…。
あ〜、歯ぎしりか。
とたんに、合点がいった。
わたしは疲れきったり嫌なことがあると、右下の奥歯が痛くなってたまらなくなる。歯ぎしりかどうかはわからなかったがそれは10年以上前からで、虫歯や何らかの原因があるならその後も何度か出かけた歯医者で治療されていたはずと思うがそれもなく「じゃ、気持ちの問題ということで」と、放置してきた。たいていは1〜2日で治っていたからだ。
もし今回の痛みが前歯(差し歯)でなく、いつものように右奥歯だったら、ぜったい歯医者にはいかなかったのだ。だがこうして起床時に右下の歯が何本も痛い状況になってみて初めて「わたし、右側を中心に歯ぎしりしているんだ」と、実感。
そう思ったら、急に、まったく気にならなくなった。昼も少しは歯が痛んだが「歯ぎしりのせい、歯ぎしりしない、すべては気のせい」と決めつけて気が楽になり、夕方以降はまったく歯のことを考えずに飲食ができた。
レントゲンをとって3600円くらいかかってしまったし、来週は下の方の歯を掃除してもらうのでまた行かなければならないが、まあ、自分なりに原因がわかってよかった。
あまりに歯やあごが疲れたとき、痛みがあるときは、以前に聞いて試してみた民間療法「割り箸を横向きに深くくわえて(奥歯のあたりで)10分間そのまんま」をやると、けっこう調子がよくなる。今回も歯ぎしりがつづくようならリラックスさせるため、割り箸をくわえてみようかと思う。