食肉に関しては、さまざまな考え方があると思う。
愛らしいから食べちゃだめというつもりは、ない。何が愛らしいか愛らしくないか、価値観が違う人たちに他者がどうこう言っても、意味を持たないからだ。
だが、その国の法律で「この動物は保護されている」と決まっているものを密猟し、肉を売買するのであれば、当然のこと罰せられるのを覚悟の上ということになるので、何らかの強い理由がなければ、割に合わない。
パンダ密猟で10人逮捕の記事が、イギリスのメディアなどに出ている →
2015.05.13 Daily Mail Ten held in China for panda poaching – By Afp
メスの成獣と思われるパンダの毛皮1枚と、肉9.75kgが発見されたそうである。
罰せられるというのに、密猟して売りさばくのであれば
○ それほど珍味で、誰か金持ちが買う?
○ 毛皮が高価で、金持ちが買う?
○ 売れなかったら自分たちで消費したいほど、うまい?
○ 売れなかったら自分たちで着たいほど、いい毛皮?
○ 猟をしてもほかの生き物が獲れない?(そんなばかな)
○ 捕まるとか、考えない?(そんなばかな)
○ 捕まるリスクより、売ったときの儲けが魅力的?
…もし、最後の「捕まるリスクよりも儲けが魅力的」ということならば、やはり最初の問題にもどってしまう。希少価値だから(珍味だから)食べてみたいと思う需要があるのか。実際にうまいのか。
まったくわからない。
統計では野生のパンダは2000頭以下だそうである。仮に「絶滅したら儲けることもできない」と言っても、その理屈は通じないのか。最後の1頭になるまで密猟するのか。…はて?