14日午後は、以前からちょっと気になって名前だけは覚えていた旧岩崎邸庭園に出かけてきた。もともと予定していた上野の博物館での鳥獣戯画展が激しい混雑と聞いたので、出かける方向や場所を変えるよりはと、上野は上野でも吉池で買い物をしたり松坂屋を見たり、庭園でも見てみようかという話の流れに。
屋敷内部の撮影は不可だったが、しみじみ「あー、金持ちっていたんだなぁ」という洋館。身も蓋もない表現だが、印象としてはそれにつきる。外観は無理に見栄えよく整えているわけでもなく風雪に耐えた年月を感じさせ、内部はきしみも多かったが、そのまま個性として残しているのだろう。館内見学の最後は離れの和室で、なんと和風喫茶をしていた。岩崎家と縁の深かった小岩井農園の焼き菓子なども売られていたようだ(^^;。館をでると広々とした庭があるが、そこもとりたてて大規模な手入れをしている風もなく、もちろんしゃれた花もなかった。
旧古河庭園にも庭の薔薇を見に出かけたことがあるが、あちらは庭園の薔薇が立派な分だけ、庭として料金を取る。屋敷内は別の手続きとガイドツアーの事前予約が必要だが、1階の一部が喫茶室にもなっているようだった。
薔薇を見て優雅な気分に浸るなら旧古河庭園、ひたすら地味に建物内部を歩くなら旧岩崎邸庭園ということになるだろうか。さらに、出かけたことはないが文京区には鳩山会館がある。ネットで見る見学者らが撮影した庭からの外観は美しそうな建物だ。そちらは数十年前まで実際に人が暮らしていたので、おそらくそれなりに手入れがなされているのだろうと想像する。
金持ちだった方々の屋敷を見てもだからどうなのという気がしないでもないが、この数年、庭に薔薇が咲いた洋館に住んでぼけーっとしてみたい願望が募っている。短期滞在のレンタルでそういうのはないだろうか。1週間滞在したら目の玉が飛び出る金額になるだろうが(笑)。