今日は前から出かけたいと思っていた鳩山会館と関口フランスパンに寄る機会があった。家族がトッパンの印刷博物館の展示が見たいというので、ついでにその二カ所にも寄ることになったのだ。
飯田橋の駅から、とぼとぼと、凸版印刷まで。以前にも同じ場所に別の催しで出かけたことがあると連れは言うのだが、そして実際にわたしも「飯田橋の近くの館内が薄暗い場所で何かを見た気がする」のだが、道中の道のりはまったく覚えておらず、ひたすらくっついて歩いたところ、到着。
メインの展示は以前と変わっていないのだが、特設展示として「ヴァチカン教皇庁図書館展II」というのがはいっており、それが見たかったのだという。ついていってみると、まぁ、わたしには価値がわからないものも多かったが、プロジェクトマッピングのすごいこと。臨場感にあふれ、くるくる回る画面にめまいを起こしそうになった。あれはぜったい手すりをおいてもらいたいものだ。まじで体が限界かと思ったとき、一巡して終了だった。ほっ。
その後、どれくらい歩いただろう。10分くらいか、あるいはもう少しか。鳩山会館に到着。画像を少し。
立派なのだが、どこか「人が実際に住んでいた」という雰囲気がありまくりで、先日の旧岩崎邸庭園とはまったく違う趣。内部では見学客に配慮した造りになっていて、見学もコースが指定されているわけではなく自由に巡ることができ、居間の隅には紙コップで提供される自販機(コーヒーはドトールだったが、けっこう飲める味で100円だった)があって、室内のテーブルに座って飲んでよいことになっている。もちろん、その自販機周囲のテーブルだけであるが(^^)。雰囲気が「人の家を見学させてもらっている」という感じなのである。
そしてお手洗いは1階も2階もそれぞれ男女別に提供されていて、個室そのものは狭いが、味気ない観光施設の内部とは異なり、「来館のお客様をもてなす」という配慮が、そこここにあるように感じられた。
…ぶっちゃけた話、幼少時にこんな場所でお坊ちゃま暮らしをした人は、ああなるのも(世間離れした感覚を持つのも)、あながち無理はない話かもしれないと、ふと元総理を思い出したりもした。
さて、最後に、関口フランスパンである。たまに都心のデパートでパンを売る催事もあるが、店に寄ってみたのは初めて。近くにサンドイッチを食べさせる支店もあるが、今日は本店に行ってみた。
入り口でパンを選び、カウンターで飲み物を頼んで中のテーブルで食べる仕組みのようだ。サンドイッチ類に限っていえば、カウンターでサンドイッチと飲み物を頼んで用意してもらうこともできるらしく、カウンターの横にサンドイッチの値段が書かれていた。だがわたしたちは初めてだったので、すでに店頭に並んでいたサンドイッチやパン類を多少買って、そのままカフェオレとともにテーブルに。
なかなかよい店だ。すぐ近くに行くまで目立たない店だし、近くに若い人たちがそれほど歩いている土地柄でもなく、それに値段設定がとくに安いというわけでもないので、大人世代が多く利用するかと思う。
また、ぜひとも出かけてみたい店だった。