ゆうちょも、ゆうパックも、郵便事業も、とても民営化されたような印象を受けない。クロネコメール便が廃止になったのも、郵便局のように親書を扱う業者になりたかったらポストを全国に設置してみろ(←大意 ^^;)的な、無茶ぶりをされたことが一因とも聞く。
もともとが国営でポストありまくりの業者にだけ、親書を自由にさせている現状だ。郵便局はクロネコがいなくなったあとのメール便業界を、新サービスで我がもの顔にふるまっているようだが、事情をよく知らない一部の利用者はクロネコがやめて困っているところを郵便局が助けてくれたと思っているらしい。わたしはもともとヤマト運輸のファンだし、社長の本も読んだことがあるが、時代を切り開いてきた素晴らしい会社だと思っている。ぬくぬくと国営のようなぬるま湯に浸かっている業者とは違う。
そして今回、なぜか「ゆうちょの限度額を上げよう」だそうである。他銀は関係ない話のようだ。なぜ自民党は、ゆうちょについてばかり世話を焼きたがるのか。銀行全体について意見を述べてみよ、である。
東京新聞 2015.06.19 → 「ゆうちょ限度額3000万円」 自民特命委が大筋合意
ゆうちょだけ太らせたあとで、もしや銀行部門を外資と提携だとか、アメリカに対して美味しい話でも考えているのではあるまいか。もっとも、自民党の個々の議員が頭がよさそうには思えないので、そういった流れの筋道をつける係なのだろうと推測する。ほんとうにあれこれと策をめぐらしている「悪知恵の職人」が、そこかしこにいるような気がしてならない。