昨年6月に女性都議が男性都議から屈辱的な野次を受けたというのに、その場では誰も問題視しなかったことがあった。少なくともわたしはまだ忘れていないし、「1年も経ってしまった」とつい先日そう思ったのだが、野次を飛ばした本人と自民党では、「やっと1年経って、ほとぼりが冷めた」という思いらしい。
東京新聞 2015.07.01 → 鈴木章浩都議が自民会派に復帰 議会で女性蔑視やじ
会派を1年離れていたという事実が残っているだけで、これで本人や周囲の態度が何か変わったのだろうか。ことの成り行きを見てきた人々の何割もが、もっと調査を、もっとはっきりとした処分をと、願っていたはずだ。それがまったく真逆の流れになり、唖然としている。
折も折、鈴木都議の問題をきっかけに昨年マスコミが洗い出しをおこなって、国会でも下品なセクハラ野次を飛ばしたことが発覚した自民党の大西議員は、つい先週「マスコミ懲らしめる発言」をおこない、党執行部から注意を受けた。その後、何を反省したらいいのかわからないと言わんばかりに、同等の発言を重ねて国会内で記者を相手に発した。謝れと言われたから謝る、処分と言われたから処分される、だが納得していないと、つまりはそういうことであろう。
発想と態度が幼稚な人には、議員を辞めてもらいたいと、切に願う。