今日は台風の影響により、関東地方は激しい雨の1日だった。ちょうど外出の予定もなかったために、家で読書やネット三昧をして過ごしたが、多摩地方では河川の水がかなり危険な状態だったという。
東京23区でも、記憶によれば1990年代後半から2000年代前半にかけ、都市型の豪雨で人的な被害があり、たとえば新宿の小規模ビルの半地下(被害者にしてみれば水没して出られないとはよもや思わない場所)で人が溺死するなど、いくつかのいたましい事件があった。ドアが簡単に開閉できると思ってしまいがちでも、よく水没しかけている車にも言われることだが、わずかな呂湯に思える水量でも、その水圧でドアが動かなくなるためだ。慣れているビルで、目の前にすぐ道路がある場所で溺死するとは、誰も想像できることではない。
そのころたしか、ブッチホン(小渕首相があちこちに直接電話をかけてコメントする)などが話題になっていたころで、首相官邸にどうぞメールでご意見をとあったので、わたしは治水について真剣に対策をと、要望した記憶がある。
その後、都内では治水の設備が各地に作られ、とくに23区内では環七の地下のどこかに大型のものがあるとテレビで紹介していたこともあったようだし、わが家の徒歩圏内でいえば、新しく整備されたばかりの川沿い緑地のすぐ下が、なにやらそれらしい設備になっている。
いつも歴代の知事や都の行政には文句を書くことが多いわたしだが、今日は付近の河川のライブカメラを見ていても危険水域になる前に水が順調にはけていき、ありがたみを実感した。