今日はかなり脱力しているので、国会の話はあえて避けようと思う。おそらく、国民の何割かは、この件で何らかの疲れや落胆、もしくは方向性は違ったとしても何らかの強い思いをいだいていいるのではないだろうか。
さて、社会福祉である。間接的な知人に障害年金を受けとっている人がいる。最近減額されたとのこと。わたしもこの4年半、義母の年金が振り込まれる口座の管理をしている。なんやかやと、減額されている。そしてわたし自身が受けている医療費助成(特定疾病の患者は申請すれば診察代金や薬代などで上限が設定されるが、都道府県によって内容に違いがある)についても、もう正式認定からの年数が長いため急な意味での支払増額ではないが(多少の増額)、経過移行措置の期間が過ぎたら、さらに上限の枠が大きく上昇することになっている。最近になって初めて認定された人は、最初からその額を支払っているのだろうが、けっこうな増額だ。
消費税は、もともとは、社会福祉にまわすための税として3%から開始された。二度の増税を経て現在は8%だが、2017年に10%になることが決定している。
実際には、社会福祉のサービスが、さまざまな分野で減額や規模縮小されている。これはおそらく、上記でわたしがあげたもの以外でも、みなさんがそれぞれにお感じになっている分野がおありと思う。
高齢者の医療費や薬代をタダにしていた時代。つい最近まで介護保険を(収入や貧富の差を考えず)全員一律で負担させていた事情、それらの積み重ねで、しわ寄せが現在の人々の方にのしかかっている。今後はもう、涙も出ないくらい、きりつめてもきりつめても生活が困難になる人が、増えてくるはずだ。
子供のころから、日本はほとんどの人が中流だと思っていた。実際、つい10年くらい前まで、そんな思いが抜けずにいた。だがもう、現実が否応なしに目にはいってくる。自分もつらいと思う。もっとつらい人が、たくさんいる。
日本はすでに、金持ちだけをさらに金持ちにさせる国の方針を、隠す必要がないと思うほどに露骨な態度で、示しはじめてきているのではないだろうか。