加藤治子さんは、92歳でいらしたそうだ。テレビ番組の浅見光彦シリーズで、最後に光彦の「母」を(光彦役の俳優さんがたいていの場合30歳前後であることが多いものの母親役を80代で)演じられてから、まだ10年も経過していないのではと思う。少し母親にしてはお年を召している印象があったものの、とてもはつらつとした、素晴らしい存在感のある方だった。
今日、近所の道で、ややゆっくりとだがご自分の道で歩く高齢女性を見た。おそらく杖はついていなかったと思う。80代くらいだっただろうか。日本に暮らす人々はおおむね長生きだが、高齢になっても自分の足で、自分の意志で行動できるような老いを実現できる人は、素晴らしいことと思う。
加藤治子さんのご冥福をお祈りします。