Facebookを見ていたら、CNNの記事で「バングラデシュの有名なクリケット選手夫妻が、11歳の住み込みメイドに暴力を振るっていたと(本人からの)訴えがあった」というニュースを発見。
( 参考: Maid, 11, accuses cricket star and wife of abuse – CNN.com )
…はて、読み間違えたかな。11 years oldと読めるのだが、それともCNNが書き間違えたかなと、何気なくコメント欄を見ていると、ほぼひとりの例外もなく、コメント欄は「なんじゃそりゃ」の嵐。11歳を働かせること、住み込みメイドであること(つまり本来の親や家族から引き離されて他人の家に居住)、それは暴力の訴えがあるなしにかかわらず、まずもって犯罪ではないのか。
ざっと検索をしてみると、子供の労働そのものは、バングラデシュで14歳から認められているが、貧困のため、年齢をごまかして子供たちが働いている事実があるという。
なんということなのか。
さらに検索を進めていくと、日本などの国に流通する安価な衣類や靴の生産国のひとつがバングラデシュであり、それらの製品は、子供を含む多くの人が長時間拘束されて想像を絶する低賃金しか与えられず、自由な帰宅が許されず寝る時間以外はすべて労働させられているような、いわば「奴隷労働」の成果であるという。
2014年1月の、NHK「クローズアップ現代」の内容も、検索に引っかかった。グローバル企業の責任はどこに ~海外で高まる人権リスク~
こうした製品を拒否して、正当な対価を払った商品のみを購入していくことは、末端の消費者には難しいかもしれない。だが奴隷労働で作られたものを身につけないと決め、奴隷労働は存在すると知ることだけでも、いつかは状況を変化させられるきっかけになるはずだ。
まずは、11歳でメイドをさせられている子供がいることを、多くの人が知ってほしい。