今日Yahoo!のニュースで、家庭で使われている洗顔料や歯磨き粉にはいったスクラブ成分(つぶつぶ)について学んだ。スクラブがとても小さなプラスチックでできている製品が多く出まわっていて、それが生活排水とともに川を下って生態系に大きな影響を与えている懸念があるとのこと。マイクロビーズ、マイクロプラスチックなどの単語で検索してみると、たしかに日本でも数年前から話題になっていたようだ。アメリカではこれまで一部の州で製造禁止措置がとられていたところ、15年の年末にオバマ大統領が連邦すべてで禁止という法律にサインしたことでさらに注目度が上がり、こうして改めて話題になっているらしい。
さて、その件についてはまだ知ったばかりなのでこれから情報を集めるとして、思い出したのは琵琶湖の水質の問題。琵琶湖の水質汚染の大きな原因のひとつを(合成洗剤に当時はいっていた)リン酸塩と判断した滋賀県は、工業用も家庭用もリン酸塩を含む洗剤の製造や使用の削減につとめたと聞いている。
参考 → 石鹸百科:合成洗剤と富栄養化
ほんとうに関係があるのか、ほんとうに個々人が使わない努力をするだけで改善されるのかといった疑問は、おそらく当時もあったことと思うが、結果として考えれば、功を奏した。今回のマイクロビーズにしても、まだわからない点は多いだろうし、消費者としては「自分ひとりが使っても使わなくても」といった考え方もあるかもしれないが、結果は数年先、数十年先に必ず出る。そのときに考えるより、考えておくだけでも、話は違うはずだ。ひとりの行動であっても、ちりも積もれば、である。