単発的な耳鳴りではなくて、数日以上に渡って耳が「トンネルの中にいるかのような」状態になる不快感は、春に多いような気がしている。毎年必ずというわけではないのだが、今年は3月中旬くらいから、1日に何回か、重苦しくて仕方ないような違和感を感じている。
3月の頭に新幹線で東京と新神戸を往復した。名古屋あたりだったか、耳鳴りが起こりやすいスポットがあり、とくに初日は耳鳴り。帰りの東京行きは疲れて寝てしまった時間帯が多く軽症だった。そして3月中旬、六本木の森タワーで美術展があったが、これがもう、高速エレベーターで一気に52階までのぼるという、わたしとしては困った状況。のぼり、くだり、ともに受難。右耳を中心に耳鳴りがして、参った。
短い期間にこうしたことが重なったためか、このところ右耳にいつも「もっと空気を!」と要求しているかのような、重苦しさがある。そのため、効果がないとわかっていても、ときどき耳たぶを引っ張るなどして刺激を与えている。聴力に影響はないのだが、このまま難聴になってしまうのではと、毎度のように同じことを考える。だいたい春に多く、以前は1ヶ月くらいつづいたこともあった。
高校生のころ、耳の奥で何かが聞こえると言いつづけ、親が「そんなに気になるなら」と病院に寄ってから帰宅しろと言ってくれたことがあった。何か原因がわかるかもと、学校帰りに嬉々として病院に出かけたが「聴力は普通よりよいほどです。異常はありません」——。その後、東京に出てきてから数年して、何かのはずみに耳の奥にジージーと音が鳴ることがつづいたのだが、それも右だっただろうか。そのときは診察を受けなかった。
このブログでも耳について書いているかと思ったが、何年か前の12月ころに「冬で乾燥するからか」と書いていたのみ。すると、冬や春など、湿気がない時期にこれが起こるのだろうか(笑)。今後に注意してみよう。むろん、起こらないほうがよいに決まっているけれども。