よほどプロとしてガーデニングをしているわけではない以上、都会の一般家庭では園芸の土が古くなったときに処分に困るものではないだろうか。区など行政がおこなうサービスで土を回収するところは、ほとんどない。
わたしはずっと長いことアロエを植木鉢で育てていた。もうほとんどすべて放置しており、傷んだ順から処分していっているのだが、一時期たくさん植えていたため、茎をカットして捨てたあとも、植木鉢には土がまだたくさん残っている。
そしてこの4年ほど育てているのは使う土の種類が異なる「珈琲の木」だ。一般的な土に観葉植物の土などを混ぜたりして使っている。たとえアロエで使った土をよくふるって健康的な状態にもどしたにせよ、どちらかといえば砂に近いような土を愛用してきたため、それらをあまりたくさんは珈琲の木に使えない。
珈琲の木はまだ小さめの鉢(複数)で育っているため、それらをすべて足してもたいした量ではない。だがいつかは、鉢の大部分に新しい土を入れてそれまでの古い土を処分(もしくは根などを除去した上で日光浴などをさせ健全な状態にもどす)ことをしなければならない。庭が土ならば処分に困る云々の心配はないかもしれないが、東京では庭の大部分がコンクリートになっている住宅も多く、借家であるわが家も露出している土はわずかである。そんなわずかな場所に、園芸の土を捨てるわけにはいかない。
さて、以前にもこのことを考えるたびに検索してきたのだが、どうやら最近は民間業者で土をひきとってくれる有料サービスがあるようだ。たとえばここ → ウィステリア ガーデン。一部の区では問い合わせがあった際にこうした業者を紹介しているらしい。いざとなったら、こういうサービスを利用するのも手だ。
買うときはいくらでも気軽に買える園芸の土が、捨てるときには頭を抱えるような存在であることは、なんとも皮肉である。住宅街の普通のゴミ集積場に不法投棄する人も出てくるのではないだろうか。困ったものだ。