イトーヨーカドーネットスーパーが、武蔵境の大型店舗から配達してもらっていた状況から、新設された中野の食品館のサービスも選べるようになった。近所であるため配達が1日に何便も選べて、締め切りもぎりぎりまで。大型店である武蔵境と食品中心の中野店では品揃えは違うのだが、ラム肉や魚など、わが家が愛用しているものはけっこう中野のほうが豊富。
さて、中野の食品館で不便になったことといえば、高齢者用のレトルト食である。取り扱いがない。
いちおうわが家のこととして簡単に説明する。一般論として「うちの親は違う」などとお読みの方に抗議されても困るのだが (^^; 、気分でおかずを残す、今日のテーマはこれと言わんばかりに意味不明に一部の具材をはじき出す(毎日同じものをはじくわけではないので、その日のテーマがあるらしい)、見た感じが固そうだと口に入れて確認する以前に全面拒否など、あれやこれや、こちらの精神衛生上よくない。そのためごはん類だけ用意して、あとはレトルトおかずを中心に「ほれっ」と出しておけばいいやと、手抜きをしなくてはやっていられない日が多い。あるいは朝食のためには、レトルトの「おじや」類、「雑炊」類も購入しているというわけだ。
そのため、これまで爽快ドラッグで通販をするときにまとめて大量購入したり、イトーヨーカドーのネットスーパーで少しずつ買っていたのだが、中野店のネットスーパーには、そのレトルトおかずが、ないそうだ。そしてメールで問い合わせたところ「当店は食品館なので介護食は今後も扱わない」と、お店に悪気がないのはじゅうじゅう承知しているものの「高齢者の食べ物は食品ではないんだ、へー」と、ちょっと気分が暗くなった。
売る側にしてみれば「普通の生鮮品」と「特別なレトルト品」かもしれないが、それをほんとうに必要としている高齢者(とその家族)にしてみれば、気軽に買えなければ困る「食品」であることに違いはない。だがまだまだ世の中には、高齢者のレトルト食への理解などを求められる状況ではないということなのだろう。わたし自身も、義母が家に来なかったらそういう食品があることも知らず、まして買おうとは思わなかったことだろうから、人様にどうこう言えるものでもないのだが。
一般の薬局やスーパーでも大量に在庫しているわけではなく、見かけたらある程度の数を買っておかねば間に合わないものであるため、これまでイトーヨーカドーのネットスーパー(武蔵境)は、ありがたい存在だった。今後だが、そんなにたびたび爽快ドラッグで買うわけにもいかないので(爽快ドラッグなどの通販は1週間くらいかかることがあるため、急におかずが間に合わないときにあてにできないのだ)、どうしたものかと考えていたところ、見つかった、見つかった、代わりの存在が。
これまで何年も、登録だけしておいて1〜2回しか買ったことがなく、ほとんど世話になっていなかった「西友ネットスーパー」である。レトルト介護食がたくさんあった。しかも西友なので少し安い。生鮮品と一緒に購入しない場合は送料がお得になる「倉庫館から出荷」という扱いになるらしい。義母のものと生鮮品以外を買った場合には、倉庫館からの「ゆうぱっく」配送となり、生鮮品を一緒に買った場合には店の人が配達するというシステムだ。
さっそく、まとめ買いで注文を出した。これでしばらくは義母に出すものも困らない。
それにしても、これだけ世の中が年寄りだらけになっていく世の中で、一般の薬局やスーパーであまりレトルト介護食を扱っていないというのは、困った話ではないだろうか。わたしなどはこうしてネットを駆使して注文ができるが、もう少し上の年代の人や、ネット通販が使えない人は、どこでどう買っているのだろうか。
やはり、情報とネット通販は大事だなと、つくづく思う。それ以外の人にもやさしい世の中であってもらいたいものだが…。