このゴールデンウィークの前後に、異なる方面から「猫カフェ」が話題になった。ひとつは劣悪業者が摘発され営業停止処分(あくまで「停止」なのが残念)になったこと。もうひとつは業界団体の要望で猫カフェが夜10時まで営業延長となっている現在のお試し措置が、今後はどうやら永久的なものになりそうだということ。
これはどちらの場合も、重要視されているのは猫の健康でも猫愛好家の希望でもなく、カネである。ほんとうに猫が好きな人ならば、「猫が疲れちゃうでしょ、体に悪いでしょ」という意見があれば、耳を貸さないはずがない。少なくとも、どちらの側(時間短縮でも延長)の意見でも、尊重するのではと思う。だが猫カフェを運営している人や、経営母体の経理だけを見ている人にとっては、猫も猫愛好家も、おそらく売り上げの数字より重要視されることはないのだろう。
店の営業時間を長くとるというのなら、せめて猫は数時間で下げてもらいたい。猫好きのわたしとしては、どんな人間が来るかもわからない場所で過ごさねばならない猫たちのストレスは、かなり大きいとしか言いようがない。