朝日新聞によると、先日の茅ヶ崎市におけるスポーツのイベント(スタンドアップパドルボード競技)で配布されたTシャツにより着用した人々にかぶれが出た問題で、原因は「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」によるものであろうとの発表があった、とした。
asahi.com 2016.09.18 → かぶれたTシャツ、原因は前処理剤 神奈川SUP大会
で、この化学物質名を聞いて「わー、そうだったんだぁ、疑問点すっきりっ」と、すんなりわかる人はそう多くないと思うのだが…(少なくともわたしはちんぷんかんぷんである)。これが使われること自体を問題視していない文体なので、おそらく、業界でよく使われるものなのだろう。そして、よく使われるものだとしたら、なぜそれが原因で多くの人がかぶれの被害に遭ったかを朝日新聞が書いていないのであるから、使い方を間違えた(たとえば濃度が濃かった)などの意味合いを「読者のみなさん、読みとってください」ということなのだろう。ああ、なんと、不親切だ。
検索してきた。
JAグループ「科学飼料研究所」のサイト内 → http://www.kashiken.co.jp/jpn/products/rontect/01.html
塩化ジデシルジメチルアンモニウムのはいった製品の解説だが、畜産などの分野で幅広く消毒などの用途に使われているようだ(例:畜舎、鶏舎や、関連器具の消毒)。
ま、濃度を間違えたということなのか、あるいは製品化の前にすすぎ落としでもすべきものだったのかは、朝日新聞さんのおかげでわたしには謎になってしまったが、今日のところはここまでということで。