桐谷美玲と松本伊代が出るCMを見ていて、なんだかこのふたりは似ているなと、そう思った。松本伊代がアイドルをしていたのは80年代前半だったと思う。
さらに最近、昔の梶芽衣子の映像を見ていて、数年前くらいの柴咲コウによく似ているとも、思った。
かつて、岩城滉一の若いころと、有名になりかけたころの反町隆史が頭の中でかぶってしまったこともある。
外国の映画でも、ロバート・レッドフォードの若いころと、10年くらい前のブラッド・ピットはよく似ていると思ったし、最近よく英語作品に出ているスウェーデン女優のレベッカ・ファーガソンは、カサブランカで知られるイングリッド・バーグマンの親族かと想像してしまった——実際にはイングリッド・バーグマンには娘のイザベラ・ロッセリーニがいて、若いころはこの人もたいへん母親に似ていたが、レベッカ・ファーガソンは他人のそら似である。
時代がそういう「顔」を求めるのか、あるいはつねに人からスターとして受け入れられやすい「顔の傾向」というものがあって、一定の期間をあけた時代にそういう雰囲気の役者が脚光を浴びるのかはわからないが、古いテレビ番組や映画を見ていると、どの時代にも共通する「映像作品に出やすい顔」というのが、たしかにあるような気がしてくる。
だが、自分の感覚も多少いい加減ではある。68年ころの英語作品「ロミオとジュリエット」(オリビア・ハッセーがジュリエットを好演)は、以前に見たとき「上戸彩にそっくり」と思ったのだが、さきほどYouTubeでダイジェストの映像を見たら、アイルランドにルーツを持つ若手女優シアーシャ・ローナンに見えてきた。いい加減である(笑)。