Suicaが便利すぎて、この数年は、以前なら気にしていたはずの「どこそこに乗り継いだらいくらかかる」を、あまり考えなくなってしまった。以前ならば「営団(現在の東京メトロ)と都営地下鉄を乗り継いだら高いからダメだ」などをよく考えていたはずなのだが、いまはタッチでどこへでも通り抜けてしまう。オートチャージにしていないのでまだよいが、オートの人は注意が必要な場合も多いかと思う。
東日本では、対応している駅同士であればだがSuicaで改札を通れるし、商店などで買い物もできる。だが提携している他社ICカードの範囲を「またぐと」使用不可になることがあるらしい。たとえば東京からの場合、神奈川や静岡の一部の駅で、出るときに有人改札で精算する必要があるらしいと聞いている。そのあたりはToicaの管轄らしいのだ。
また、去年3月に神戸に出かけた際は、神戸の現地でならばSuicaでも問題なかったが、西のほうでは新幹線が止まるような有名な駅であっても(たとえば広島界隈)、JRの駅以外はすべて「Icocaが使えればまだよいほう」で、バスや地元の交通機関は現地での独自カードがメイン、という例もあるのだとか。
わたしが関東圏を離れてどこかでICカードを使う機会がそうそうあるとは思えないが、もうSuicaに慣れきっているため、小銭の用意も気にしたことがない日々がつづいてしまった現状を考えると、「こうなったら旅先でIcocaなど現地のICカードを買って使うしか…」という思いに傾いてきた。どこでもSuicaというわけにいかないのならば、それも仕方あるまい。
はたして、日本の多くの場所に共通の交通系ICカードで出かけられる日は、何年くらい先にやってくるのだろうか(^^;。