ややこしい話になるが、わたしは米Amazonで買い物していた時代に(Mac用ソフトとしての)Kindleをダウンロードして使いはじめた関係上、パソコンにはいっているKindleは、米国Amazonで買い物したKindleに設定してある。つまりスマホやタブレットではなく大きな画面で読めるのは、米国Amazonで買ったKindleのみだ。日本でソフトウェアとしてのKindleがサービスを開始するまでに時期のずれがあり、日本語のKindle本を日本のAmazonで買うことを想定せず、無料のレシピ本や食文化を英語などでダウンロードして読むだけだった当初のわたしは、それでもじゅうぶん満足だった。
インストールしたKindeのソフトひとつにつき、紐付けできるAmazonアカウントはひとつなので、そののちに日本のAmazonでKindleが開始され、そこで購入した商品を見るにはiPad miniもしくはiPhoneにインストールしたKindleアプリを使うしかなくなった。日米のIDを統合してしまうと、以前に調べた範囲ではだが、同じ商品(Kindle本)が読めないリスクがあるように思えたので、今後も統合の予定はない。
ところが、である。先月くらいにようやく気づいたのだが、日本AmazonのKindle Cloud Readerというものが、日本語「以外」の本であれば、パソコンのブラウザで見られるとわかった。これで大きな画面で本が読めることになる。めでたしめでたし、である。
日本語に対応できないのは、なぜだろう。フォントの関係だろうか。すでにソフトでは閲覧可能なレベルにまで電子化されているわけだから、ブラウザ経由で実現できないとしたら、それはもしや技術の問題というより、出版業界とのあいだで権利の折り合いがつかないということも、考えられる。
今年の2月ころだったか購入したこちらのKindle本を、少しずつ読んでいる。ほぼ4割のところまで来た。読み終えたらどこかに感想を書いてみたい。
タイトル → The Fortune-Teller’S Son: A Riveting Tale of Survival and Sacrifice from Old Vienna to America Based on the True Story of Otto Rigan
Amazon.co.jpで、何気なく Vienna (ウィーン)という単語で検索をかけたら出てきた本という、たったそれだけの縁である。こういうちょっとした縁は、ときにおもしろい結果を生むことがあるので、今後もたいせつにしていきたい。