原題は “3:10 to Yuma” (3時10分発ユマ行き)で、2007年のアメリカ映画。近年ではめずらしい西部劇。
http://www.310-k.jp/ – 公式サイト
かつては戦争で活躍したが負傷し、現在は事情により牧場の暮らしにしがみつく男ダン・エヴァンズに、クリスチャン・ベール。古くはマシニスト、近年はバットマンやターミネーター4に主演している。
近隣にその名をとどろかせる強盗のボスに、ラッセル・クロウ。古くはL.A.コンフィデンシャルのメインキャラクタのひとり、のちにグラディエーター、ビューティフル・マインドに主演。
陥れられて借金を背負わされたダンは、街に出て相手と交渉していた。そこでラッセル・クロウ演じるボスを、遠く離れた駅まで護送する人間が必要との話の流れになり、借金返済のため、彼はその任務に志願する。
だが頭目を奪われた強盗団は、彼らのすぐうしろに迫っていた。
後半に近づくと、強盗のボスがどういう風に最後を飾ろうとするかは想像がついてくるのだが、彼にそう決意させることとなる主人公ダンの事情、そして彼が内側に秘める暗さの正体が、ラストに向けて一気に噴出する。
ダンの息子役の少年も、好演。ひさびさに、よい西部劇を見た。