6月の頭に梅を1キロ買って、一部はシロップにすべく砂糖漬け、一部はブランデー、残りはラム酒につけることにした。
家にあった適当な容器を使ったからか、あるいはその容器がいつもパン酵母を作るのに使っていたものだったからか、シロップを作ろうとして梅と砂糖を入れていたボトルが、数日後に砂糖が溶けたころになって(←そのころは連日とても暑くて、たった数日でみるみる梅が浮いてきたのだ)観察してみたところ、液に、かすかに泡。
——げっ、この梅シロップ、これから発酵する。やばい。
そう思ったわたしは、すぐ実を別の容器に移動させ、シロップ部分を加熱してから冷まし、別容器に入れて冷蔵庫へ。そちらはすでにかなり梅の味がついているので、牛乳に溶かしてヨーグルトドリンクのようにして楽しんでいるが、実のほうは捨てるわけにもいかないので、容器にそのまま水を入れて、発酵を継続させた。
そういうわけで数日後には元気のよい梅酵母がとれたのだが、それでも梅はまだしわしわもしていないので、同じ梅を別容器に移動してリンゴのざく切りを入れ、また発酵させた。こちらはもう発酵液ができあがっているのだが、その前に作ったリンゴの発酵液と、次の梅発酵液があるので、まだ具を入れたまま寝かせている。そろそろしぼって液だけにしたいのだが、1日おきにパンを焼く程度では、なかなか追いつかない。
だがあまり長く実をとりださずに容器に入れておくと、発酵液がかえって弱まったり、運が悪ければ腐敗してしまうので、そろそろしぼって冷蔵庫へ移動だ。
発酵液も冷蔵庫とはいえあまり何週間もおいておけないので、これからもしばらく、自宅でパン祭りである。ちなみに今日はクロワッサン。昨日はチョコチップパンだった。