現在のEUでのサマータイムは、10月の最終日曜に標準時間にもどしたのち、それで終わりになる。来年からは1時間時計を早くすることはない——と、聞いていた。2019年に、あちこちのニュースサイトがそう報じていた。
だが、どうも雲行きが怪しくなってきたようだ。やはり2年程度の準備期間では、人々の暮らしに深く食いこんでいるものを変えるわけにいかないのだろうか。ましてや1国だけの問題ではない。夏時間を廃止するのか逆なのか、それだけを考えても合意形成が難しそうである。
少なくとも、2021.06.25のブリュッセルタイムズは → Summer time, and the going is anything but easy 延期と書いている。
また、日本語では朝日新聞も、2021.03.27時点で、同様の意見(ただしこちらもEU本部があるブリュッセルでの話題) → これで最後? EUが夏時間へ 廃止検討するも議論進まず
いくつか日本語、英語でネット検索をしてみたが、廃止の情報のままのブログ記事も多いようだった。要するに「決まっていない」、「それどころではない」(新型コロナで)、ということなのかもしれない。
ただ、いずれの国においても「1年に2回時刻調整をするのではなく、どちらかにすればいいのに」という意見は、一般人の意見としてもかなり多いということは間違いなさそうだ。EU全体では84%の人がそう答えたというデータもあるのだとか。