毎年のほうに7月ころウナギの話を書いている。お時間のある方はこのブログのどこかにある検索窓から「ウナギ」とカタカナで入力されたし。ひらがなだとあまりたくさんは出てこない。
これまでをざっとまとめると、こんな感じだ。
わたしは2009年ころ、ウナギに関する本を読んで「このままでは日本人がウナギを食い尽くしてしまう」と危機感を持ったが、世間の様子を見ているとウナギを大切にするどころか市場はコンビニにまで進出。それまでのようにせめて高級品という位置づけで一般に向けては「たまの贅沢」という存在にしていればまだしも、コンビニで少量だけおにぎりに混ぜるなどして庶民に「わざわざ」味を覚えさせるとは何事か、と憤慨してみたり。その後は、そうかわかった、どうせ誰も本気でウナギのことなど考えていないのだろう、こうなったら食い尽くしてやると思うようになったり。
ウナギの完全養殖は、実現した場合でも価格が高くなりすぎて流通を助けるほどにはならない。外国が日本市場に向けて稚魚を捕獲し、それを日本で育てさせて「国産」と名乗らせるほうが、外国も日本の業者も助かるのだろう。稚魚はもちろん無限ではない。いつかはウナギがいなくなる。
たとえば奇数の年にはウナギを食べる回数を減らしましょう、といった具合に消費に1年おきの段差をつけ(ウナギ専門店などには補助金を出して売り上げ損失をカバー)、偶数の年には別の絶滅危惧種を指定し、5のつく年にはさらに○○を〜という具合に、10年くらいやってみたら資源も持ち直すかもしれないし、問題意識を持つ人が増えて養殖などの技術に光明が見いだせるかもしれない。
とりあえず、この数年のわたしは「売られていれば買う」ということで、ウナギを食べている。