三十年近く前、栗本薫の本で「ネフェルティティの微笑」というものがあり、たいそう話題となった。わたしはその作品を読むより先に、音として「ネフェルティティ」という単語に引かれ、それはいったい誰だと、図書館から専門的な本を借りてきて読んだ。そのため一時的に、アメンホテプ3世、4世、ツタンカーメンあたりに詳しくなった時期がある。
さて、今日はネット上の新聞サイト各社で「ツタンカーメンは病死だった」「アメンホテプ4世(別名イクナトン、正式名アクエンアテン)の子供だった」などの見出しが躍っている。エジプト考古最高評議会による発表なのだそうだ。
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ツタンカーメンは病死 両親も判明 ミイラをDNA鑑定
記事によれば、マラリアを主因とする病死、とのこと。
これまでには大腿骨骨折で数日後に死亡などの説があったし、さらに古くは毒殺や、頭部殴打によるなどの話も。
エジプトの古代王朝は近親婚がくり返されたために健康状態もよくなかったことが考えられ、そんなところに病気が重なった、主因はマラリアだった、ということで決着したということだろうか。