菅首相が「次の総裁選は出ない」と発言した途端に株価が上がったこと。そして「あんなに業績を残した人はいない」と涙ながらに小泉環境相が語り、ではとくに印象に残っている(菅氏の)言葉があればと記者に問われて、ほんとうは温かみのあるひとなのに伝わっていなくて残念と答えたとか——いや、話が何やらかみ合っていないし、そもそもこの人に話を聞こうという段階で茶番である。
小泉元総理(父)もかなり個性的であったが、この環境相(息子)の、世の現状とかけ離れたポエムぶりは、もはやその存在を受け止める余裕がこの社会にないところまできている。
それにしても、現政権の迷走にはお手上げだ。
衆院選が遅くなればそれだけ国民の生活が不安定さを増し、人々の心痛や不満も長引く。自身の幕引きや自民党の今後などを考えるよりも、1日でも早く衆院解散をしてもらいたいが、手順としてはもう無理ということなのだろうか。最悪で11月の衆院選という話もあるようだ。
さて、どなたかが「こんな本がある」と教えてくれた。おもしろそうだし、いまの気分にぴったりのタイトルだ。だが、読んでみてさらに暗くなったらどうしようという迷いもある。