これを読んでいて思ったのだが → 東京新聞 2022.01.26 全国初、自分で検査し「自主療養」 神奈川県が28日から 食事調達は自己責任に<新型コロナ>
医師の診断と確定検査を経ず、抗原検査キットなどで新型コロナウイルスの感染を自分で判断して療養する「自主療養」を、神奈川県が28日から開始する…という記事だ。
こうなるともう、何割かの人はとことん自分の状況を隠すだろうと想像する。罹患した(もしくは罹患が疑わしい状況である)ことを誰にも言わず、自分が軽症または無症状ならば普通に生活をつづけ、買い出しにも出かける。そうしなければ話が面倒なことになるからだ。
もちろん症状がつらい人は隠すどころではなく、どうにかして医療を受けようとするだろうが、そうではない何割かの人はおそらく隠すであろう、という意味である。
それにしても、11月から12月ころにかけてだいぶ国内の状況が落ちついていたというのに、そのあいだに、国はいったい何をしていたのだろう。予想できていたことが予想通りに起きている。
国は一般人の集合体ではなく、俯瞰的にあれこれとものを考え、必要な措置を講じるノウハウも実行力もあるべき存在だ。まさか「いつGoToが再開できるか」などと考えていたわけでもないだろうし、何かは考えていたのだろうと思うしかないが、いまのところは先に関して明るいことを思い描けない。