ネットで中古物件を見ていると、ときおり破格の住宅が見つかる。おそらく再建築不可物件だろうと考えて詳細を見ると、ほとんどの場合は、勘が当たっている。
再建築不可物件とは、住宅が道に接していない(幅2メートル以上にわたって道に接している必要があるため、人間が通れるだけの通路はその条件を満たさない)、あるいは接している道が建築基準法に則った道路ではない——などの理由で、建て替えができないものだ。軽微なリフォームと修繕ができるのみ。参考リンク: suumoサイト内 → 再建築不可物件とは? 後悔しないために知っておきたい再建築不可物件のメリット・デメリット
つまり、もしも将来その物件に隣接する土地が売りに出される可能性がないのであれば(そしてそれを買えそうにないならば)、大規模なリフォームや再建築ができない状態が継続する。その古い家を手直ししつつ住みつづけることになるが、売却することになったとしても家屋の築年数はさらに古くなっているので、条件は厳しそうだ。
それでも、手元の資金が心許ないが住む家がほしいという人には、魅力的かもしれない。家屋が古かろうと東京23区に3千万円背後で土地付き1戸建てとなれば、心を動かされることもあるだろう。先日は住宅情報サイトで1千万円台の物件が掲載されたら、1週間以内に情報が消えた。どなたか購入を決意されたのだろう。
それにしても、この2年ほどに関しては、東京から人が減っていると聞くが、建築ラッシュは絶賛継続中。新築物件の供給過多と思うが、値下げしてもらえないだろうか。いつかは賃貸を卒業できたらありがたいと思っている。