何ヶ月も前の写真で「これ自分で撮影したっけ」と思うほど、きれいなものが見つかることがある。スマホに残しておくのは見た目がよいものばかりで、ほかはクラウドに入れたら消してしまうのだから、ずっと残してあるのならば当時もそれなりに気に入っていたのだろうが、それにしてもさほど記憶に残っていない。
おそらくその撮影時もどこかに載せるか、あるいは何枚かまとめてコラボ画像に使ったのだろうが、気取らずに撮影したものにあとから深い味わいを感じるのは、けっこう皮肉だ。何を食べたかの記録や、店で撮影する珈琲などの写真は、構えて撮影した割には気に入らない点が見つかったり、あるいは「意外に普通」と感じることも。
それから、何気ない普通の写真がもっとあったらよかったというのも、よく考える。実は近くの通りで工事が進み、風景ががらっと変わってしまったのだが、なにげない写真をほぼまったく撮っておかなかったので、Googleストリートビューと比較して懐かしむしかないのが情けない。自分が毎日のように歩いていた場所こそ、普段から撮影しておくべきだったのだろう。
被写体がはっきりしているもの(たとえば果物、菓子など)ならば、クラウドで fruits などと打てば探してくれることもある。だが日常の何気ない風景は、仮に撮影してあっても、言葉で探しようがない。仕方ないので、今後は「何年何月ころ」ということで順を追って写真を見つつ、気になったものは別名を付けたり別フォルダにコピーするなどの作業が必要かと思う。