2012年3月をもって、新宿にあった三越が閉店となった。かつて三越は別館などもかまえ、規模を縮小しつつ最後に残ったのが地階の食品売り場といくつかのフロアだった。そして上階をたしか3フロア分くらいジュンク堂書店が使っていたと思う。食品と本が好きでファッションには縁のないわたしのような人間にとって、とても寄りやすい場所だった。
当時、土地と建物はそのままで10年の期間を区切りビックカメラに貸し出しをするという話だったのだが、10年経って、ビックカメラ(のちにユニクロとタイアップし「ビックロ」)がなくなるという話は聞かない。ビックロに恨みはないが、三越は無理でも食品売り場のある施設として復活しないかと、ときどきチェックしていた。
もうコロナ禍で新宿も行かなくなってしまったが、いつかわたしが都心や新宿のデパ地下めぐりをする日は、やってくるのだろうか。