今日、隣駅のスーパーに寄った。頻度から考えると、月に1回くらいは立ち寄る店である。そこでハーゲンダッツと、自然解凍して食べるヨモギ大福の冷凍品(←井村屋が冷凍和菓子シリーズというのを出しているらしい)など、冷たいものをいくつか買った。
セルフレジで支払いをしたので、店員さんのいるレジとは違い、この店ではドライアイスをどこでもらうんだったか…とキョロキョロ。そして、近くにいた係員らしき人に声をかけた。
「あの、アイスを買ったんですけれど…」
そこまでしか言っていない段階で、なんとなくわたしの立ち居振る舞いが「これは近所の人間で、きっとこの店に慣れている」ということになったらしい。「はい、ではビニールは穴の空いたほうを使ってください」と言うなり、ウサギのようなマークの付いたコインを渡された。
そして、会話は終了してしまった。
だがそのとき「そうだ、月に1回くらいは来ているのだから、わたしはじゅうぶんに近所の人間である。その期待にこたえねばならない。それになんとなく、ドライアイスはあっちにあったような気がする」と歩いて、ドライアイスと氷がはいった機械に到着することができた。
氷をもらうならば、固定された大型スプーンをそのまま氷の容器に突っこんで、穴のない袋に入れて持ち帰るらしい。
だがわたしはすでにウサギさんのようなマークがついたコインをもらっている。機械の表面に貼ってあった説明によると、コインを入れてスタートを押せば、その大きめスプーンにドライアイスが落ちてくるものらしい。
そこで、店員さんが言っていた「穴の空いたビニール」というものをその大きめスプーンに敷いて、ボタンを押してみた。ドライアイスが出てきた。めでたし、めでたし、である。
だがこれがもし、スーツを着てバリバリと「営業の途中でっす」という顔をした人だったり、近所っぽさはあっても買い物に不慣れに見える高齢男性だったりしたら、どういう会話になっていたのだろうか。
あ、前者は仕事中なのでアイスを買わず、後者は有人レジで店員さんに話しかけて教えてもらっていたはずだろうとか、あの係員さんはそこまで読んだのか——? いやいや、たぶん考えすぎである。
ともあれ、この説明だけでわかるだろうという相手の期待にこたえられたことで、今日は少し気分が明るかった。