生まれてこの方「成人は二十歳(はたち)以降」が変わるという想像はしていなかったため、選挙権などではそれが特例のように考えてしまっていた。だがまもなく4月から、飲酒や喫煙など一部を除き、多くが「18歳から成人」という扱いになる。
これまで「二十歳」と考えてきた人たちにとって、たとえば親族間の取り決めで「現在○○歳のこの子供が成人になったときに、これこれがおこなわれる…」と念書など交わしていた場合は、どういうことになるのだろうか。もめそうである。それにからんだ調停や裁判が、増えるかもしれない。
今回の成人年齢引き下げは、国にとってはとれる税金が増えるというメリットがあるだろうが、対象年齢の方々(18歳、19歳、つい最近まで19歳で成人になったばかりの層)が大量に増えることで、当事者や周囲にとって、しばらくは戸惑いや混乱があるかと思う。