Internet Explorerがようやく終わる。長かった。
なにかを統一させることが大好きな日本社会ではとくに顕著だったが、必然性があるとは思えない些末な事例でも「このホームページはIEでご覧ください」という表示を出したり、故意にIEでのみ正常動作するようなタグをひとつふたつ入れておいたりと、それ以外のブラウザを使うのはおかしいといわんばかりの傾向が強かった。
それに反発して「Operaを使おう」やら、○○を使おうといった抵抗運動も多く、何を隠そうわたし個人もIEを自分の意思で使ったことは一度もない。Windows時代はよけるのがたいへんだった。2005年ころからMac使用率が高くなり、さらにウェブでのIEのシェアが下がってきたためこの10年くらいは考えずに済んでいたが、それもようやく終わる。26年の長きにわたり、わたしは逃げ切ったのだ。
さしてよいブラウザでもなく、バグやセキュリティも悩ましく、Macで言うところのFinder(ファイル管理)がExplorerであったためOSに食いこんでいて、その延長線上にあったInternet Explorerはアンインストールするわけにもいかなかった。
さようならIE。さようなら〜。