用事で吉祥寺に出かけた。高齢者向けの服を探していたのだが、いつも頼りにしている北口すぐの格安洋品店「マーブル」は、今回ちょっとアウト。きれいな服ばかりだったのだ。調達希望は「地味な服で、季節外れの長袖」だったため、マーブルは対象外に。
(マーブルは、長袖はあったが、きれいで、夏向けだった)
いちおう西友吉祥寺店に出かけると、そこでびっくり。2階のファッションフロアが限りなく空っぽ。まったく何もない。少し若向きの肌着があったようだが、それ以外はまったく何もなくて、床と壁がよく見える。
帰ろうかと思ったら柱の陰に(あきらかに地味すぎて売れ残った)商品があり、その10枚くらいしかない服が、頼まれていた「地味で季節外れで長袖」中心だったので、ありがたく2枚ほど購入してきた。5割引セールだった。
帰宅してからネットで見ると、どうも2階の服飾売り場と4階の生活用品を閉じるらしい。その後は何がはいるのだろうか。
わたしは西友吉祥寺店にはほんとうに世話になり、荻窪の西友が広いと気づくまでは、いつも服をそこに買いに行っていた。その後に「多少は狭いけれど阿佐ヶ谷の西友でもいいか」と横着してあまり吉祥寺に出かけなくなり、ごくたまにしか寄らなくなったが、服や靴の買い物が苦手で「誰にも見られたくない——着られるもの、履けるものを引っつかんですぐ買える店は西友くらいだ」という思いがあったため、若いころはほんとうに、西友さまさまだった。
そうこうするうちに、ほかの店で堂々と買えるようになったわけではなく、服や靴を買わなくなってしまったのだが(どうしてものときは通販で格安スニーカーを買う)、こういう人間が増えたから、通販に押されてしまったのだろうか。
通販の客が増えたからなのか理由はわからないが、それにしても、売り場がなくなってしまうのがあのころだったら、わたしの生活に、どれほど衝撃だっただろう。
西友吉祥寺店、いままでありがとう。