正直なところ、騒ぎすぎと思っている。なぜグルテンフリーが人気なのかが、まったくわからない。
○ 小麦粉をやめて米粉にして、それで体調がよくなるかどうかは個人の問題であり、一概に言えない。
○ 現代の日本でかなり浸透している、小麦粉を使った食品(もちろん「うどん」も含む)を、なんとなく体によさそうという雰囲気(小麦粉へのアレルギーや、深刻な理由以外)で、米粉に置き換えていくことを提唱している人や団体も多いように感じている。
○ もちろん、小麦粉よりも米粉のほうが「痩せる」ということはないし、カロリーもほぼ同じである。加工方法によっては米に由来する食品のほうが高い。
小麦アレルギーがある人にとっては、米粉や米に由来する食品の選択肢が広がって、暮らしやすい状況かもしれない。だが、そういう事情がない人が、なぜグルテンフリーに飛びつくのかが、わたしにはなかなか理解できない。
よくわからないことを「なんとなくよさそう」と個々人が思うことはかまわないが、そうした雰囲気づくりを積極的に進め、広めている人や団体があるならば、何らかの理由を明示してほしいと思う。米粉で商品を作り、販売するならば、ただ「お米で作っています」と表現すれば、よいことではないだろうか。