炎に、三万札

 昨日だが、ネット上で読んだ新聞記事に、成田山で護摩のお焚き上げがおこなわれたというものがあった。最初に読んだものがどの社の記事か忘れてしまったが、見出しの最後には「炎に三万札」とあった。

 そそっかしいわたしは「なんと、炎に三万円札を!!」(←そんな紙幣は存在しないがとっさに驚いた)
 よく読んだら「さつ」ではなくて「ふだ」で、護摩札の三万枚という意味だったらしい。だが普通の暮らしをしていると、フダよりサツを先に連想してしまうものではないだろうか。

 もしやと思い、家族を手招きして画面を見せた。すると、同じ読み間違いをして「うっ!!」と絶句している。そこで「フダだよ」と言ってみたところ、落ちついた。

 それはそうと、空(そら)がけっこう困る。「空いている(あいている)」のか「空いている(すいている)」のか、「空っぽ(からっぽ)」なのか。こういうことがある文字では、ルビを振るか、最初からひらがなにしてしまうということも、必要になるのだろう。
 ちなみによく聞く話では、中国語では日本の企業の略称「全日空」は、一日中ガラガラという意味になるのだそうだ。
 

投稿者: mikimaru

2021年現在「バウムの書」、「お菓子屋さん応援サイトmikimarche」などのサイト運営に、力を入れています。 かつててのひら怪談というシリーズに参加していたアマチュア物書き、いちおう製菓衛生師の資格を持っています。 バウムクーヘン関連や、昔からの知人には、「ちぇり」もしくは 「ちぇり/mikimaru」を名乗っています。