水出しコーヒー用の豆

 以前に格安店(高円寺北口の「まねき屋」という食品店)で、店頭に水出しコーヒーが出ていた。有名なメーカー品でもパッケージ変更商品や期限が近づいたものを投げ売り価格で処分する店なので、見たらすぐ買わないと半日後にはもうない。

 その日に購入の水出しコーヒーは、AGFのブランド「森彦」である。500ml用の水出しコーヒー3回分がパックになっていて、格安だった。買ってから「暑くなったら作ろう」と楽しみにしていた。

 数日前に、ついにあけてみた。

 …あ?
 ……ああぁ?
 やたら重い豆のパックだが、これでほんとうに500ml用?

 手に持っただけで数十グラム以上の重さがわかるが、どういうことだろうか。こんな量を500mlにつけておいたら希釈用かと思うほどの濃さになってしまう。
 家族にいちおう声をかけ、規定よりもたくさん水を入れると告げてから、目分量で倍くらいの水を入れて1日放置した。

 翌日である。カップに注いだだけで水出しなのに香りが立っている。牛乳を垂らして混ぜてもやはりよい香りだ。
 濃い。しっかり濃い。濃いめが好きなわが家だが、倍でもじゅうぶんに飲めた。

 そういえば以前に別の店で冷水用のボトルに入れて作る水出しコーヒー用の豆を見たが、あのときも書き間違いかと思うほど豆の量が多かった。

 半日以上浸けるなら、水が規定の倍でも普通に飲める。これからもその方式で行こう。(ただし作ったあとであまり時間をあけずに飲みきれる程度に、量を加減したほうがいいのはもちろんだが)

投稿者: mikimaru

2021年現在「バウムの書」、「お菓子屋さん応援サイトmikimarche」などのサイト運営に、力を入れています。 かつててのひら怪談というシリーズに参加していたアマチュア物書き、いちおう製菓衛生師の資格を持っています。 バウムクーヘン関連や、昔からの知人には、「ちぇり」もしくは 「ちぇり/mikimaru」を名乗っています。