10話で完結のアメリカのドラマ「ナイト・エージェント」をNetflixで見終えた。おもしろくて最後は2話連続で鑑賞。
FBIに所属だがまだ駆け出しで、やる気と正義感にあふれる主人公の男性ピーター。彼は乗り合わせた地下鉄の車両で不審な人物を見たことから地下鉄爆破の危機を察知し、乗客を逃がし、自らも負傷しながら犯人を追いつめようとするも、もう一歩のところでそれが果たせなかった。
1年後。負傷ののち復帰したピーターに与えられた任務は、おそらく誰もかけてこないと思われる電話を夜通し待つというものだった。所属はFBIだが大統領補佐官の直属部署でもあり、勤務場所はホワイトハウス。
誰かが電話をかけてくるとすればそれは緊急の用件であり、相応の対応マニュアルが用意されていたが、誰もかけてこないときや間違い電話であれば静かな任務の予定であった。
だがある日、目の前で親戚夫婦を殺されてしまった女性ローズから助けを求める電話がかかる。いまにも自分も殺されるという彼女に、警官を手配するので安全な場所に身を隠し、もし見つかったら戦えと告げるピーター。そして殺害された伯父伯母(叔父叔母かどうかは不明だが)がFBIに関係していたことからことの重大さを考え、自らも現地に向かう。
警察官の到着により安全となった女性ローズは、伯父伯母が殺害される際の断片的な情報から、首相補佐官にもFBIにも信頼を寄せず、自分を励まして命を救ってくれたピーターのみに心を開く。そしてなぜかそののちどこにいても命を狙われることになる彼女を、内部の誰かが情報を流しているためと考えたピーターはつきっきりで守る。ときにはローズの持つIT技術や情報収集能力に助けられながら、誰も信じることのできないふたりだけの闘いを、くり広げていくことになる。
ただ安全な場所に逃げるのではなく、真に安全になるためには謎を解くことだという、戦うふたりが見ていて痛快。
途中から、過去の地下鉄爆破未遂やピーターの家族のことなどがうまく話にからまってきて、ほぼすべてがつながっていたことに気づくピーター。身を隠して作戦を練っている最中に、壮大な容疑までかけられてしまう。はたしてふたりはどうなるのか——
これは、かなりおすすめである。3月下旬にNetflixで配信されてから、4月にはすでにシーズン2を決定したのだそうだ。
お時間のある方は、ぜひ。