5年前からときどき見ていたドラマ「マニフェスト」だが、シーズン1はかなりの人気だったものの、2と3で中だるみがあり、そのまま打ち切りになるのかと思っていた。だがその後にNetflixに拾われて、最終シーズンの4までが配信された。
わたしは自分でも意外なことに「打ち切りをどうにか免れた作品なのだろうから、かろうじて体裁を整えて終わるだけだろう」と、まったく期待せずに見ていた。ところが最終話まで見終えると、すべてすっぽりと話が整っていた。
ここまできちんと考えてあったのならば、シーズン2か3の低迷を少し緩和させて、短く盛り上げることもできたのではないかと、見終わってみてそこがやや残念である。ただ、冒頭で「飛び立った飛行機が5年半後に着陸した」ということで、その「死んでいたであろう乗客たちが5年半を生き延びて帰ってきたのだから、5年半後にその人たちがどうなるのか(死ぬのでは)」というストーリーが早い段階から設定されていた以上、ドラマの内容に実際に5年という期間をかけることで、話が進められていた可能性はある。
最終回は、シーズン4の前半でカルを守るため余命延長の恩恵を捨てたジーク(ミカエラの夫)までもが、すべての流れに含まれていたことが説明される。ドラマが引っぱっていた謎は、かなりの部分で回収された。
中だるみはあったものの、けっこうよいドラマだったと思えるほどに、最終回の内容はよくできていた。