外国の人にとっては、小さい小さいと聞いている日本だろうから、福島と北海道がどれだけ離れているかなど、いくら説明を受けたところで実感がともなわないに違いない。それを責めることはできないが、やはり残念ではある。
北海道新聞
鹿追のバイオガスプラント 故障の発電機いつ復旧? ドイツの技術者が放射能恐れ来日拒む
3月11日の地震のあと、余震がつづいた1週間くらいのあいだは、わたしも「東京は、これからどうなるのかな」という思いが、正直なところすこしはあった。
暮らしを捨ててどこかに逃げたいとか、逃げる場所のあてがあったという意味ではなく、その半月前まで想像もしていなかった、まったく違う生活にはいっていくことへの不安。そして日本の機能の大部分が東京に集中している現状からして、国全体に混乱が波及していくことは間違いないなど、あまりかんばしくない予測が頭をよぎった。
だから、長期滞在している外国人の国へ帰りたいという思いや、どこかに逃げたいという気持ちは、3月いっぱいくらいまでなら、とても納得できた。不安だろうな、それは無理もない。残ってくれと無理強いすることはできない、と。
ただ、4月も下旬になった。大きめの地震も減った。原発の事故現場から遠く離れた場所に仕事のため短期滞在をするのであれば、ぜひ勇気を出してもらえないかと、ついつい願ってしまうのは、わがままだろうか。