7月3日午前10時ころ、ひさしぶりに盛岡の親族から電話。普段はこちらからかけてもあまり出ないので(電話に出るのがおっくうというか、ある意味「関心は自分だけ」の内向き精神状態)、声を聞いて「わざわざ電話してくるということは、ああ、何かあったな…?」と思ったのだが、内容でびっくり。
「お父さん(その人の旦那さん)が、亡くなった」という。
「いつですか、どうしてですか?」と、尋ねても要領を得ない。きちんと病院に行って診断されたわけではないが認知症を疑うべき言動や事例はこれまで山ほどあったので、ほんとうに死んだのかすら、この電話では判断できない。行くしかないのは事実だが、東京の自宅から盛岡の先方宅までは、乗り換えや徒歩などすべての移動を含めれば、5時間以上かかる。
家人が出かけていたのでケータイで連絡し、帰宅後もう一度だけ先方に電話をかけてみたが、やはり同じことを言うので、死んだのだろうという判断をするしかなかった。出かけるとしよう。荷造り開始。
(これ以下、自宅で人がとつぜんに死ぬということ、について書きます。人によっては生々しい表現と感じる場合もあるかもしれませんので、ご注意ください)
そして荷造りのあいまに、まず盛岡市の消防に電話をして「半日前に自宅で死んだと(関係者は)言っているが、いちおう救急車というのは呼ぶものなのですか」と尋ねると、「あきらかに亡くなっている場合は病院や警察にご相談ください」とのことだったので、地域の警察署に電話をしてみた。
警察では、とりあえず向かってみるとのことだったので、わたしたちはそのあいだに東京駅から盛岡へ。
夕方5時過ぎに、先方の家に到着。噂には聞いていたが、異様にゴミだらけで、異様に匂う。遺体のある部屋で死亡を確認をして、すぐさま家中の窓とカーテンを開け放つ。そして「警察の人は来てくれたの、なんて言っていたの」と尋ねるが、やはり認知症がひどいようで、答えがわからない。「来たけど、何か(書いたものを)おいてった気もするけど…」というので、東京から電話をした警察署に、また尋ねてみる。
まもなく警察の方が来てくださって、市内で不審死があると担当してくれる医師にすでに調べてもらったこと、その内容の説明を受ける。さすがプロというのは、テキパキとして、話がわかりやすい。
長患いや持病ではなく、おそらく就寝中の心機能停止。原因が心臓か脳か、もしくは犯罪性があるかどうかなどは、髄液をとってみれば(にごり具合や血液の含有有無、あるいはすんなり注射針に吸い上げられるかどうかなどで)だいたいわかるという。
また、人間は死亡時に多少なりとも吐くそうなので、口中の状態を調べてみると、発見者本人の申告よりはだいぶ前(わたしが電話で聞かされたのは2日夜の10時ころ死亡して翌朝の10時まで電話をしなかったとのことだったが、実際の死亡は2日の未明ではないか)とのこと。その警察官本人も、担当してくれた医師も、発見者の認知症については疑いがないことなので、それを故意でのごまかしとは考えないことにしておく(故意だったら事件性ありということになってしまう)、とのことだった。
あとは葬儀社さんに説明すれば必要書類をそろえて手配をしてくれるということなので、電話帳やネットで近そうな葬儀社をふたつほど選び、電話をしてみたところ、2軒目の対応が感じがよかったので、そこにお願いすることにした。
このところ盛岡に住んでいたといってもほんとうは沿岸都市に生まれ育ったご夫婦なので、盛岡の葬儀会社やお寺事情などにも明るくなく(←仮に明るかったとしても、残されたほうは認知症で書類や持ち物が管理できない)、わたしたちは警察や葬儀会社など関係者の適切な説明のおかげで、手探りでさまざまなことをおこなった。
また、発見者の認知症については、かなりひどい。配偶者が亡くなったショックというのも少しはあるかもしれないが、部屋の散らかり具合(とても人が住めるレベルではなくゴミだらけ)を見ても、普段から悪化していたのだろう。たまたま今回の件で、健康状態の相談で出かけた病院でのちほどまた診察を受ける予定となっているので、そのときに認知症についてもぜひとも相談しなければならない。
この記事は「自宅で人が死ぬと原則として不審死扱いで、警察を呼ばねばならない」ということのみにとどめ、認知症については機会を改め、別のブログで書いていくことになるかと思う。
避暑にでもいらしたのかと思いましたら、大変なことだったのですね。
ご愁傷様です。
そして、お疲れ様です。
これからも定期的に通われるのでしょうか。
東京は、梅雨が明けたのですね。
またもや、え?そんなに雨も降ってないのに・・・という、あっけない梅雨明け。
猛暑も始まったばかりですが、数日寝込んでいました。
昨日から活動していますが、この暑さでは、2分外にいたら休憩しないと倒れそうです。
体に気をつけて、過ごしましょう!
みっちゃんさん、ありがとうございます。
この気温で、あの症状だと、本人をこちらに転居させることは(一般交通機関を使って連れてくること自体がそもそも!)困難かと思うのですが、わたしたちがずっと通いつづけることは不可能なので、何らかの決断を早めに下さねばなりません。。。
せめて、久々の東京は、曇りか雨であってほしかったです。今日は暑かったなぁ(^^;。
どうか、早くよい方向に進みますように。
バウムの陰から応援してます!
ありがとうございます!
バウムを食べながら、ニコニコして夏を乗り切りたいです。
お悔やみ申し上げます。
しばらくはなにかと大変なことと思いますが
どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
どん@雪さん、ありがとうございます。
毎日あれこれと、飛ぶように過ぎていきます。明日はひさびさに、自分の用事で近所に外出します。息抜きになるか…?