たいへん失礼ながらご存命とは思っていなかったので、逆の意味でこの訃報には驚いた。
わたしにとっては、「日本沈没」と「復活の日」の方である。とくに「復活の日」は、友達と誘い合って映画に出かけるような年齢になったころ映画化されたので、とてもよく覚えている。映画版の映像美もよかったが、原作の最後のページの衝撃は忘れられない。何と皮肉な運命であり、人間の愚かさであるかと、強く感銘を受けた。
日本沈没は、先の震災後に第二部というのを購入したが、まだ読んでいなかった。日本人が世界の国々に散らばってからの国民性やアイデンティティを描いたものらしい。
小松左京さんのご冥福をお祈りします。