まだ、冒頭から少しを読んだだけなのだが、けっこうおもしろい。
90年代のユニコード云々のご苦労というのは、すさまじかったと思う。いまでこそ慣れきって、当たり前のようにUTF-8を使っている大多数の日本人のひとりではあるが、10年くらい前までは、「数に限りある文字コードに無理矢理アジアの言語を押しこんで」という、アメリカや英語中心の考えに対しなんとなくの反感を抱き、しわ寄せで軽んじられていく2バイト文字はどこかで大事なものを失うのではという気持ちがあった。
その感覚を忘れたわけではないものの、メリットも大きいと感じている現在、あらためて著者のような方々のご苦労を、知っておきたいと感じた。