わたしは以前から道を聞かれることが多いほうだと思っていたが、今日はしばらくぶりに声をかけられた。
新宿の小田急ハルク地下から小田急本館地下に移動し「あ、ハルク地下でポンパドゥルのパン買ってくればよかった」と、また早足でもどっているとき、すすすっと、上品な雰囲気の女性が寄ってきて…
「伊勢丹デパートに行きたいんです。出口は、どこをのぼったらいいんですか」
…ああ、新宿というか、東京にあまり慣れてない人のようだ。伊勢丹に「デパート」つける例は、ほとんど聞いたことがない。どうしてかと言われてもわからないが、小田急にデパートをつける人がいてもさほど違和感がないし、京王もありだろうが、伊勢丹には何もつけない。伊勢丹は伊勢丹だから。
わたしは思わず、すごく親切にしてあげたいという気持ちになって、ゆっくりと、わかりやすく答えてあげた。
「ここ(地下通路)まっすぐです。左端を見ながら歩いて行けば、間違いませんよ。ただ、7〜8分は歩くかもしれません」
その人は歩いて行った。よかったよかった。
それにしても、なんで最近ほとんど道を聞かれなかったのかと考えてみた。地元と新宿と吉祥寺しか、歩いていないからかもしれない(笑)。それに「どうせキャッチセールスかアンケートだろう」と思い、話しかけたそうにしている人に「寄ってこないでオーラ」を出している場合がある。