以前にも、トイレにはいったとき外から物が倒れてきてドアをふさぎ、自宅トイレ内に閉じこめられた人の事例をテレビで紹介していたが、これからますます高齢者の独居が増えていくことを思うと、異変を感じとる周囲の存在が、何よりもたいせつと思う。
室蘭民報 2012.09.07
室蘭の女性がトイレに三日間…ヤクルト販売員が発見
ヤクルト販売員の女性が、自分が配達したヤクルトが放置されているので、不審に思って窓から室内にはいり、閉じこめられていた女性を発見したそうである。
室蘭といえば寒そうなイメージがあるが、これがもし真冬だったら窓が開けてあったとは思えないし、どんな事態になっていたかもわからない。夏で不幸中の幸いだった。
そして、このヤクルト配達の女性が勇気を出して行動に移さなかったら、生存の可能性が低くなっていたかもしれない。
やはり、ある程度は世間と接して暮らしておかないと、異変を感じとってもらう確率も下がるわけで、極端な話が新聞とかヤクルトとか食品宅配とか、人間が配達してくれるサービスを、独居高齢者は積極的に使っておいたほうがいいような気がする。
それに、人との接点が多少なりともあれば、認知症など精神的な問題の初期段階とも呼べる被害妄想(誰それさんは敵だとか、自分の家にやってきて物を盗んでいるとか)を、少しは減らしたり悪化を遅らせたりすることもできるように思う。
いかん、最近どうも自分の将来へのシミュレーションが「自分は呆けたくない」の方向に傾いてる(苦笑)。