数年前、楽天ブックスが本以外を売りはじめたとき、楽天市場に店を出しているDVD販売店や、ゲームソフト店は、さぞかし立場がないことだろうと考えた。何せ楽天という、いわばビル所有会社のブックス部門が正式に映画やゲームを売りはじめたわけで、それまで売っていたテナントは、立場がないのでは、と。
そして今回、サービスが開始されたらしい「楽天マート」。これは月会費を払って登録することで、ネットスーパーのように使えるサービスのようだ。わが家はサービス開始の段階からエリアにはいっているので、ダイレクトメールで案内が来たし、さらに家族がダイヤモンド会員なので、会員ランクが落ちないかぎりは月会費も不要だ、と。。。
これでは、いままで入居している楽天ネットスーパー各社は、立場がないような気がする(笑)。しかも担当地域が(関西スーパー以外は)思いっきり重なっていて、東京中心および近郊。
まぁ、楽天マート自体がどこかの流通サービスと提携しているか、あるいは子会社なのだろうが、このままだと、今後は自社サービスとしてマートを充実させていきたいのだろうなという想像が容易にできてしまう。楽天市場へのネットスーパー新規参入をためらわせ、既存店を萎縮させてしまうことには、ならないだろうか。そうだとしたら、とても残念。
わが家はもう数年間「サミット」なのだが、以前はマルエツネットスーパーのお世話になっていた。これからの高齢化社会や買い物弱者のためにも、ネットスーパー業界には、継続してがんばっていただきたいし、新しい可能性の発掘にも、邁進してもらいたい。