東京新聞 2012.11.07
熊本の菊池事件、検察に再審要請 「ハンセン病差別で違憲」
ハンセン病の療養所に入所を勧められていた男性が、不当な取り調べと裁判の末に死刑を執行(1962年)されたとして、ハンセン病支援の3団体と弁護団が、再審の要請書を熊本地検に提出したとのこと。
ハンセン病は、誤解と偏見により、その患者が長きにわたって不当な扱いを受けた歴史を持つ。日本ではとくに、1996年に「らい予防法」が廃止されるまで、患者は強制的に隔離されるという差別的、屈辱的な環境におかれた。
当時の世相や風潮を思うにつけ、そして正当な手続きを経ない取り調べや裁判であったことは少なくとも明らかなので(被告は療養所内において、取り調べも裁判も拘置もおこなわれたという)で、調べ直しをする余地は、大いにあるはずだ。