今日は神田に用事があったので、お昼を日本橋で食べるつもりで、家を出たのが10時40分くらいだったと思うのだが、そのころ高円寺駅近くで火事があったようだ。
結果としてはボヤ程度で済んだらしく、わたしたちも商店街を歩きながら「いったいどこだろう?」と首をかしげていたくらいなのだが、驚いたのが消防車の数。狭い商店街と、駅近くと、合計で8台くらいを見た。「これじゃこの消防車たち、(道が狭いし自分たちでそれをふさいでいるので)帰れないんじゃないか?」と、大きなお世話だが、心配してしまった。
人の集まる商店街での火事であるから、万全の備えとして8台出たのかもしれないが、どこが火事かもいまひとつわからない規模の火で(←大火でなくてよかったのはもちろんだが)、通行人は、きょろきょろ不思議そうに見まわしながら消防車と消防車のあいだを縫うように歩いて駅に向かわねばならず…。消防隊員の方々にもご苦労や言い分もあっただろうが、正直、通行人も迷惑した。
たとえば、歩いている側にしてみれば、火も出ていない(見えない)のにこれだけ消防車が出ているのだから、何かの間違いで集合してしまったのではと、疑いの目を向けながら歩いているわけだが、そんな緊張感のかけらもない場所に、唐突にテレビでおなじみの黄色いテープ(keep out 立ち入り禁止)が出ていたところがあり…しかもそれが、囲われていない!
つまり、何が何だかわからないうちに、わたしを含めた通行人はkeep outの中にはいってしまっているから、出なければならないわけだが、出ようとした場所の消防隊員は「これは立ち入り禁止のラインなんですけどね、危ないんですけどね」と、まるで嫌味を言うような、投げやりな態度。
だったら、入り口も出口もぜんぶちゃんとkeep outで囲われていることを確認してから、嫌味のひとつも言ってもらいたい。こちらはどうにかして駅のほうに向かおうとしただけで、いつのまにかラインにはいってしまったわけで、はいる前に言ってくれ。
ま、とってつけたような締めくくり方で申し訳ないのだが、大火でなくて何よりだったと、それはたしか。