最近、乾燥麹を使って塩麹やみそをつくっている関係で、スーパーなどでどんな乾燥麹をおいているかを、よくチェックするようになった。
そんなとき、ふと、麹というのは米を発酵させたものだから、英語ではfermented riceというのだろうなと、ネットで検索したところ、アウト。それはどうやら違うものを連想させるようで、麹は rice malt (ライスモルト)ということらしい。
だが malt は麦芽とか、麦を発芽させて加工したものを指すはずで、麹に麦ははいっていない。麹菌は麹屋さんが販売するもののようで素人にはよくわからないが、蒸した米にその麹菌をまぶして発酵させ、麹を作るのだと聞いたことがある。
では、maltには、麦以外に何か「寝かせて発酵させる」ような意味があるのかと辞書サイトを検索してみたが、やはり麦は麦のようだ。実際に何がはいっていようと意味が通りやすい訳語が定着しているということなのだろうか。そんな事例はほかにも数多くある。たとえば日本語の「麦茶」は”茶”ではなく、英語でも日本語でもピーナツバターという言葉はあるが、乳製品としてのバターがはいっているわけではない。まぁ、あまり深く考えなくていいということだな (^^; 。
それにしても、最初にわたしが思い浮かべたfermented riceは、そのままの単語で検索すると、中国の粥のような食べ物画像がよく検索に引っかかった。腐乳を使った粥なのだろうか。では日本ではそういう粥をなんと呼んでいるのかと、適当に発酵粥と入力してみたら、まったく発酵食品を使っていないし発酵もさせていない粥レシピが、Googleで上から二番目に引っかかった。謎。。。
ついでなので、ときどき中国方面の英語レシピも読んでみるとするか。
これからも、英語表現は勝手に正しいと思いこまずに、辞書アプリや検索のお世話になって、適切に頭に入れていくとしよう。