わたしが最後にタバコ価格を気にとめる立場にあってから、10年くらいは経過していると思うのだが、数日前にどこかの店先で、410円くらいで売られている複数のブランドを見た。
ほー、高いんだ。けっこう高い。わたしはかろうじて200円台ぎりぎり(280円くらい?)の国産タバコを覚えている。そのころ一部の世論は、500円以上にしてしまえ、そうすれば喫煙者が減る、というものだったと思うが、値段が100円くらい上がって感じるこの10年間を考えると、タバコ販売数は極端な減というほどではなく、確実な下降線をたどっているものの傾斜はゆるやか、といったところのようだ。
(参考資料はネットで「タバコ販売量」などの単語で検索すると、いくつかわかりやすい比較が見られる)
買う人は買っていると思う。おそらく。だが買っても「吸える」場所の制限がひろがっていて、けっきょくは消費(吸う行為)がじゅうぶんに機能しないため、金額よりも、吸える場所制限によって、需要が抑制されているのではと考える。
タバコは、自分の体には悪いし、周囲の物品に匂いがつくし、近くにいる人に迷惑をかける。だから、現状の「吸う場所を制限することで需要を減らす」というのは、効果があるだろうし、賛成する。だが同時に、該当するのは人数的にごく一部ではあるだろうが、タバコが症状を改善する病気があるらしいことも知られているし、タバコが世の中からまったくなくなってしまえと考えているわけではない。
正直なところ、もうちょっとだけ値上げをしていって、制限を増やしていけば、どうしても必要な人がいた場合にはその人たちだけが吸うということに、なっていくのかなと思う。